サルの研究者、なんとなく*マクロ生物学者の間でも一目置かれる存在である。実際のところ、そんな(=特別な)こともないのだけれど(と、いまは思う)。2009年、新米サル研究者としてのキャリアのスタートした年である。

 

*マクロ生物学者:個体以上の単位をターゲットにした生態学や行動学の研究者の呼称(理論や数理の方を除く場合が多い)。ただ名のるは自由。アーティストみたいだね。

 

2009年、イモリを研究対象にした警告色の研究で学位を無事取得した私は、これまでの集団以上の生物の塊を単位とした生態学的研究手法から、少し浮気をしたくなっていた。これまでも、ある池では、300個体以上のイモリを個体識別し、友達になったし、**アライグマを飼育していた時は、行動学的な研究も行っていた。別に、1個体1個体の振る舞いを軽んじていたわけではない。ただ、どこかで研究の世界へのきっかけとなった、ローレンツのソロモンの指輪に対する憧れ、動物行動学という学問への憧れを引きずっていたのだと思う。

 

**もちろん研究目的での飼育であった。私の初めて書いた拙い論文がアライグマの行動について。

 

 

 

持田浩治

 

長崎総合科学大学

総合情報学部

生命環境工学コース

准教授 

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京都大学

野生動物研究センター

特任准教授

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