ニホンザルを研究対象に迎えてから10年がたった。
2009年の京都、家の近くのお弁当屋さんで偶然、隣あわせになったご高齢の女性に、いつか立派な研究者になってくださいね、と声をかけられた。
その女性の親族は、研究半ば、日本の霊長類学の始まりの場所、宮崎県幸島で命を落とされた。
10年。
だいぶ時間はかかったけれど、幸島に来ることができた。
観察所には、サルを肩に乗せた若き研究者の写真がいまでも飾られている。
持田浩治
長崎総合科学大学
総合情報学部
生命環境工学コース
准教授
〒851-0193
長崎市網場町536
京都大学
野生動物研究センター
特任准教授
〒606-8203
京都市左京区田中関田町
2-24 関田南研究棟
mail:MOCHIDA_Koji (A)NiAS.ac.jp